1998.1.22(since 1998.1.22)

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	天理の古墳黒塚古墳資料集	増築中

●黒塚古墳

▼黒塚古墳20号鏡
・天理市黒塚古墳20号鏡銘文「王氏作鏡$甚大明、同出徐州刻婁#成、師子壁$邪□其(貝貝女)#、仙人執節坐中庭、取者大吉楽未央」
　↑　鏡$(-金)、(貝貝女)#(貝貝の下に女)

・(意味)「王氏の作ったこの鏡はとてもすばらしい。鏡は徐州から出た銅を用いて作り、めでたい文章を刻んだ。聖なる獣は魔を払い、仙人は鏡に宿る。この鏡を持つものは、吉と楽が尽きることがない。」

・奈良県天理市の黒塚古墳むから大量の三角縁神獣鏡のうち一枚の銘文に「同出徐州」と書かれたものが見つかったと1998.1.22発表された。福岡県や滋賀県で見つかったものと兄弟鏡であることがわかった。

・中国の学者は、徐州は呉の領域という説を出している。この銘文は、石室東側で見つかった20号鏡で、「三角縁神獣王氏作徐州銘四神四獣鏡」とわかった。この形式は、神一体と獣一頭の対が四組描かれた珍しい形式である。

・同じ鋳型で作られた兄弟鏡が福岡市、労司古墳出土鏡滋賀県、古富波山古墳出土鏡アメリカ・フリーア美術館所蔵の鏡の三点がある。

▼黒塚古墳19号鏡
・この上に重なって出土した19号鏡は、銘文「吾作明鏡$」(わたしはいい鏡を作った)が読める。神二体獣二頭がセットとなった四神四獣鏡で、この兄弟鏡は、神戸市、西求女塚古墳出土鏡棺の中から見つかった「画文帯神獣鏡」で、神の配置が特殊な珍しいもので、「吾作明鏡$」の銘文がある。
↑ 鏡$(-金)

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